侵攻前から「もし戦争になったら、マリウポリは主戦場になる」と思っていました。
アゾフ連隊の本部があるので、ロシアは本気で潰しにかかるだろうと。
ドネツク州マリウポリ市の人口は約43万人。
ギリシャ系住民が2万人以上いることは、戦争が始まって知りました。
1770年代の露土戦争でロシア領になり、クリミア半島からギリシャ正教徒が移住したそうです。
パーヴェル1世(エカチェリーナ2世の息子)の皇后マリアにちなんでマリウポリ。
アゾフ連隊はハルキウの熱狂的サッカーチームがルーツなので、よそ者という意識を持つ住民がいるかも。
さて、ウクライナは1万5000以上の兵力を配置したそうです。
前回の投降勧告は3月半ばでした。
1か月経ち、弾薬と食料が足りなくなってきた。
工業用水を飲んでいると公表したので、製鉄所の地下に濾過装置があるのでしょう。
ロシア側の発表では、ウクライナ正規軍の兵士は死亡もしくは投降。
ウクライナ側は否定したけど、負傷者が多かったので、ロシア側の発表のほうが信憑性が高いと見ています。
人数は盛ってるかもしれないけど、負傷兵を見捨てたくないという判断。
彼らにとっては戦友ですから。
正規軍はジュネーブ条約の対象です。
今後の捕虜交換を想定して、殺されることはないでしょう。
4月16日、国家親衛隊(要するにアゾフ連隊?)と外国人兵士投降に投降を勧告。
外国人兵士はジュネーブ条約やハーグ法で一定のルールが適用される。
(現役軍人がいたらややこしいことになりますが)
国家親衛隊に対してはロシアは容赦しない。
ゼレンスキー大統領は投降を認めていない。
その上で「マリウポリで我々の兵士全滅なら、停戦交渉は中止」と述べています。
色々と都合が悪い存在だから「ロシア殺ってよ」じゃないですかね。
そして「ロシアは残虐だぁ〜!交渉できない〜!」のパフォーマンス。
どうやら投降の呼びかけに拒否したようです。
停戦交渉が行われなければ、ロシアは5月9日の対独戦勝記念日に一方的に「勝利宣言」するのでは。
それまでに占領した地を実効支配して、ウクライナは認めず、長期化・泥沼化する。
ゼレンスキーが国や国民のことを考えていれば、停戦交渉しないなんて言いますかね。 |
|