昨日、テリーイーグルトンの「宗教とは何か」を図書館で読みました。1回読んでもよくわからないので、買うことにしました。
教義の内容を踏まえた上で、哲学・思想と関連付けて社会現象(9.11/ブッシュ政権)を批判している良著だと思います。(ドーキンスの『神は幻想である』に対して宗教擁護を展開しています)
私は、外傷体験を克服する術を自分なりに検討している者です。
手法としては、宗教を用いたいと考えていますが、それがすべてではありません。
私には、神学が「神の前に人間の自己優先を放棄せよ」と脅迫しているように思えてならず、それがなぜ人間を浮かび上がらせ、心の平穏を約束するのか今一つ理解できずにいます。自分の優先順位を下げよと叫んでも、それが如何に困難かを考える時、宗教の根本は人間否定にあるように思えてなりません。(人間否定がなぜ真理であり幸福なのか)
聖典は抽象概念で書かれており(愛・永遠など)、自分の言葉で説明するには難しい世界です。しかし、ここを理解しないと、教義にただ盲従するだけになってしまうと考えています。 |
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