ウクライナ戦争でそろそろ戦闘が始まるかもと予想されているのがドネツク州Bakhmut
発音はバフムート? バフムット?
イスラム圏のような地名。もともとはタタール語。
1924年から2016年まで市の名称はアルテミフスクだったので、地図を見る時に注意すべき場所。
遊牧民やコサックが住んでいた土地で、18世紀前半にコサックが反乱を起こした。
18世紀半ば、セルビア人やブルガリア人、ルーマニア人やギリシャ人が現在のドネツク州西部からルハンスク州にかけて入植した。
セルビア人が最も多く、行政上は「スラヴォ・セルビア」だった。
現在のキロヴォフラード州にも、バルカン半島から入植者を集めた「ノヴァ・セルビア」があった。
東部も中部も、ハプスブルク領の国境軍政地帯から来た人達が大半だった。
オスマン帝国との緩衝地帯として、有事は戦う屯田兵として住まわせた場所で、生活が苦しかった。
エカチェリーナ2世の時代以降、ドイツから入植者を呼び寄せるようになった。
エリザベータ女帝までは、正教徒にこだわっていたようです。
言葉が近いセルビア人は同化したのか、セルビア系と自認を持つウクライナ人は1000人以下。
さて、Bakhmut近郊では塩が取れます。
ウクライナ国内のシェアは70%以上。
戦争で操業を停止して塩不足に陥っている。
工業でも塩はよく使うので、かなり深刻。
燃料不足に塩不足……良くない状況です。 |
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