高校三年生の弁論大会
私は「私と詩」という内容で
発表したが
「入選」しか取れなかった
その後 H先生など
国語科の先生方が
商業科の多目的室(部室)にやってきて
「惜しかった〜〜」としょげかえっていた
卒業前 H先生は言った
「また詩を読ませてね」
そう言い終えると
私達は雑踏の中に消えた
今日 恩師に逢うついでに
H先生のことを聞いた
……病死だった
驚きしか出てこなかった
帰りの車の中で
私は わんわんと泣いた
「また詩を読ませてね」
その言葉が胸を突き刺していた
そして私は誓う
H先生に届くような詩を
いつまでも書き続けよう
涙を拭きながら
曇天で星も見えず
だけどたしかに
私の心の中では
何かが動き始めた
※上記の通りです。
先生に、詩を読ませたかった…。 |
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