いのたま
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コラム(2)
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第2回★アフリカの精神医療 -1-2001/04/15

デパスを服用中の方は多いと思います。デパスの薬価は、保険診療で、

    0.5mg剤 10.60円
    1mg剤  18.50円

1mg剤1シートがパン一斤と同じくらいの値段ですね。スーパーの特売日なら、0.5mg剤1シートとほぼ同価格。でも、途上国ではどうでしょう。デパスだけの話ではないです。他の向精神薬だって、物価が日本の10分の1とか20分の1という国で使えるでしょうか?

エイズの薬は、HIV感染者が最も多いサハラ以南のアフリカ諸国では高すぎて、あまり使われていませんね。精神疾患でも同様です。サハラ以南の精神医療に関するアーティクルを見かけないのです(見つけた方、教えてください)。

薬の特許が切れると、別メーカーがより安いゾロ品をつくります。ですが、サハラ以南のアフリカ諸国では、ゾロ品すら高くて手が届かないようです。

近代化による歪み、内戦、環境破壊で生活の場を失う、エイズ感染による精神症状や家庭崩壊など、精神疾患を引き起こす要素は数え切れません。援助団体の支援すら薄いようです。

では、実際にどうしているかというと、昔からの呪術医に頼っています。アフリカの呪術医がどのような治療を行なうかは、長くなるので、次回に。

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