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いのたまメンタルヘルス会議室のサイト運営記録です。


(2010/12/26(Sun.) 14:17 〜 2010/12/06(Mon.) 01:46)

  こねこね、パンパン! こねこね、パーン!! 2010/12/26(Sun.) 14:17 

今日はプロテスタントが多い国ではボクシング・デー、カトリックが多数派の国では聖ステファノの日。キリスト教圏では祝日の国が多い。正教系は少し違うらしいが。

今年は日曜だし、夕飯は特別メニューにする予定。実は料理の予定がずれ込んでます。24日に夫の会社が宅配ピザを取る→ピザに近いタルトフランベはかぶる→25日はシュークルート→でもタルトフランベの材料は買ってあるし、やっぱり食べたい。

タルトフランベは初挑戦だけど、生地はピザとほぼ同じだから、何とかなるでしょう。私は手捏ねです。捏ねながら、生地をパンパンとぶつける叩き捏ね(?)がやりやすい。



  マリー・アントワネットの父 2010/12/24(Fri.) 13:53 

アルザス起源の発酵菓子は、ベラベッカよりクグロフのほうが何倍も有名ですね。マリー・アントワネットの好物で、オーストリアから嫁ぐ時にフランスに持ち込んだというエピソードは、日本で広まるのに一役買った。

だが、ルイ15世の王妃の父、元ポーランド王でロレーヌ公のスタニスラス・レシチニスキもクグロフが好物だった。マリー・アントワネットが嫁ぐ4年前に死去した人だから、「マリー・アントワネットがフランスに持ち込んだ」は諸説の一つをイメージ戦略にしたのだろう。

この一代前のロレーヌ公は、マリー・アントワネットの父親、フランツ1世。フランス北東部、アルザスの西隣のロレーヌ(ドイツ語読み:ロートリンゲン)は昔は神聖ローマ帝国側、中世後期からフランスと同盟を組んだ。ドイツ文化とフランス文化の両方がある地域で、今でもフランス語の方言を話す住民とアルザス語を話す住民がいる。

同盟(アリアンス)はフランスによって崩された。1670年、アルザスを手に入れたフランスはロレーヌを占領、ロレーヌ公家はウィーンに亡命し、ハプスブルグとの縁が深くなる。
その後、領地を取り戻したが、また占領されて、オーストリアに亡命、マリー・アントワネットの祖父の代で再び取り戻した。祖父が死去して、フランツ1世が継いだ。

フランツ1世は、すでにマリア・テレジアと婚約済だった。ルイ15世は公位と領土を放棄しなければ結婚は認めない、と迫った。フランツ1世はかなり悩んだが、領土よりマリア・テレジアとの結婚を選んだ。最大の理由は愛していたから。早くに婚約したとはいえ、相思相愛の仲になり、昔の王侯貴族では珍しい恋愛結婚だった。

ルイ15世は、王妃の父で元ポーランド王スタニスラス・レシチニスキをロレーヌ公に据えた。
スタニスラス・レシチニスキはロシアの介入で王位を失い、フランスに逃れていた。88歳で没するまで30年近く、ロレーヌで過ごした。一代限りの公位だったため、死後はフランス王家の直轄領になった。

その後はアルザスと運命を共にする。普仏戦争後にドイツ領になり、第一次大戦の激戦地で、終戦後はアルザスと共に独立したが、フランスに占領された。

第一大戦後、ポーランド、バルト三国、ハンガリー、チェコスロバキア、ユーゴスロバキアは独立した。戦勝国が民族自決主義をソ連の封じ込めに利用した部分が大きい。アルザス=ロレーヌは、このソ連封じ込め地帯から遠く「おまえら独立しても意味ねーじゃん」な扱いだった。

第二次大戦中はナチスドイツに占領され、戦後はフランス領に戻った。アルザス語を話す住民がいるため、同化政策が行われた。

ロレーヌの名物料理はキッシュ・ロレーヌ。「キッシュ」の語源はドイツ語の「クーヘン」です。バウムクーヘンのクーヘン、英語やフランス語のケークとほぼ同じ意味。



  民族、宗教、言語、戦争と平和 2010/12/23(Thu.) 02:03 

ベラベッカ美味しいです。シュトーレンよりあっさりしてる。
Berawecka(ベラベッカ)、アルザス語はドイツ語の方言だから、wがvの発音になるのかな。

アルザスは、昔は神聖ローマ帝国(ほぼ今のドイツ)に所属していた。10都市から成る都市同盟があり、中心都市シュトラスブルグ(フランス語読み:ストラスブール)はライン都市同盟に加盟していた。南にはアルプスの峠、東はライン川左岸という交通の要所で、中世から栄えためにフランスの手が伸びた。

三十年戦争に介入したフランスは、1648年、アルザスを領土にした。アルザス人の多くはプロテスタント。1685年、ルイ14世はナントの勅令を廃止、フランス国内のプロテスタントの多くがイギリス、アメリカ、カナダ、南アなどに逃れた。アルザスから国外に出た人もいるが、現代までプロテスタントが多い。何か背景はあるはずだが、不明です。

ルイ16世はプロテスタントとユダヤ人に対する締めつけをゆるめた。18世紀末以降、アルザス出身者が活躍するようになる。徳川幕府のフランス軍事顧問で、映画『ラストサムライ』の主人公のモデルになったジュール・ブリュネはアルザスで生まれた。日本にいた頃の階級は大尉、後に少将まで出世する。

函館戦争の後、ブリュネは帰国して普仏戦争を戦った。
1871年、フランスに勝利したプロイセンはドイツ帝国となり、アルザスを併合した。アルザスは石炭や鉄鉱石の産地でもあり、ドイツ帝国は工業化を推進した。

第一次大戦では戦場になり、被害は甚大だった。つい最近まで知らなかったが、第一次大戦後、アルザス=ロレーヌ共和国として独立した。
もうフランスもドイツもいやだ、独立だ〜!
ところがフランスがざざ〜っと占領して、はい、ここフランスね、フランス語使えよ、小学校からフランス語ね、従えよ、と。

第二次大戦中、ナチスドイツ軍に侵攻されてドイツに編入。公用語は再びドイツ語になり、若い男たちはドイツ軍に徴兵された。そのためドイツの一部とみなされ、連合軍の砲撃を受けている。連合軍に破壊された町もある。

第二次大戦が終わり、またフランス領に。フランス政府は同化政策を推し進めた。教育だけでなく、子ども向けや若者向けの出版物はアルザス限定でもフランス語だけとか、反独感情をぶつけた感がある。
これは1999年まで続いた。

中心都市ストラスブールには。EU議会の議場がある。「ヨーロッパの平和はフランスとドイツの調和から」と、この場所が選ばれた。
EUの理念は素晴らしいが、私は何とも割り切れないものを感じる。



  いちおう自衛 2010/12/19(Sun.) 23:35 

最近、このサイトのメールフォームから奇妙なメールが来る。
内容は真面目だが、メールアドレスに性的な単語が入っている。
同一人物で、今朝4通目が来た。

1通目から返信していない。
正直言って、気味が悪い。



  病のそばに腰を下ろす 2010/12/17(Fri.) 01:58 

夫がザワークラウトを買ってきた。

「シュークルートは、これ使うよな?」

シュークルートはアルザスの名物料理。酢漬けキャベツ(要するにザワークラウト)とソーセージやハム、肉を入れて煮込む。夫の好物でもある。

生協に注文したベラベッカも到着した。
素朴というか、見た目は茶色い塊です。
料理だけアルザス風のクリスマス、クークー・アルザスの準備は少しずつだが進んでいる。

アルザスはドイツ語ではエルザス。「病のそばに腰を下ろす」が語源だと知った。「病」は川を指すらしい。「川のそばで腰を下ろす」なら、いかにも地名という感じだけど、なぜか「病」です。逸話があるかもしれない。



  来年は天下一お好み焼き大会の年 2010/12/15(Wed.) 20:08 

NHKの連続テレビ小説『てっぱん』を観てます。お好み焼きが食べたくなりますね、あれは。

11月下旬から大団円の結末に向かってる感じで、一緒に観ていた夫に「これ12月で終わって、来年1月から別のドラマかな」と言ったら、

「んな訳あるかぃ。強敵が次々現れるに決まってるじゃないか。料理勝負だよ。人気が出たらバトル物にして引っ張る。お約束だ」

いったい、どこのジャンプだよ。

それにしても、赤井英和さんの演技が固いのが気になる。元ボクサーだからね…。他人事とは思えない。



  リーザは元気にやってます 2010/12/12(Sun.) 00:59 

11月下旬に里子に行った子猫のリーザ。里親さんが写真を送ってくれた写真をプリントアウトして、前の飼い主さんに渡し、近況を報告した。

リーザは…今は違う名前だが、ますます元気に遊び回っているとのこと。少し大きくなった。毛がふんわりしてる。
前の飼い主さんは、

「大事に育てられてるね。今の名前も可愛い」

これで私のやるべきことは終わり。
任務完了。



  過ちの後始末 2010/12/09(Thu.) 22:17 

悪意なく、うかつな発言で人を傷つけた、あるいは怒らせた経験は誰でもあると思う。すぐ謝るのは良いことだと思う。メールでも手紙でも、かまわないと思う。

ただし、相手が許すかは別問題。相手から返事がなければ「まだ怒ってるんだろうな」と考えるのが妥当でしょう。もしかしたら、謝罪のメールや手紙で、またしても、うかつな一文を書いて、火に油を注いだかもしれないし。
距離を置ける相手なら、しばらく距離を置くのが賢明でしょう。

最悪なのは、何事もなかったかのような言動。「謝ったからいいだろってこと?」と受け取られてもしかたない。これが続くと「開き直りやがって。ふざけるな、コノヤロー」になり、関係修復は極めて困難になる。

私はこのように考えます。考え方は人それぞれだけど、「謝ったからいいだろ」的な態度には、私はかえってカチン!ときます。



  クークー・アルザス 2010/12/07(Tue.) 00:25 

生協のカタログにタカキベーカリーの「フルーツブレッド」が載っていた。説明に「ベラベッカ」とある。アルザスの伝統的なクリスマス菓子パンではありませんか。

私は日本風のクリスマス・メニューではなく、テーマを決めてつくる。ガンボやジャンバラヤでアメリカ南部風、塩漬け豚のポトフをメインにフランスの田舎風とか、歴史や文化をおさらいして、新しい知識を身につけて、クリスマスにのぞむ。

今年はアルザスにしたいと考えていた。フランス北東部のアルザスはプロテスタントが多い。夫はプロテスタントだから、1日はプロテスタントの料理を出したい。
私は異教徒だから、アルザスの苦難の歴史に思いをはせることで、自分なりのクリスマスを迎えられそうな感じがする。

アルザスの文化はドイツに近く、ベラベッカもドイツ的な発酵菓子というか、菓子パン。手元のレシピを読む限り、マジパンなしのシュトーレンに近い。焼き上げた後のバターど〜っ、粉砂糖もしゃ〜をしないで、ジャムを塗るだけ。
でも、食べたことないから、再現が難しい。

そんな矢先に買うチャンスが!
タカキベーカリーは、やはりヨーロッパのパンに強い。少々お高いので、夫にきいた。夫の返事は、

「食う食う!」

わくわくのクークーだった。ほんとにクークー言います。

ベラベッカはクリスマス前から少しずつスライスして食べるらしい。食べ方もシュトーレンみたい。

到着は来週。ベラベッカを少しずつ食べながら、シュークルートやタルト・フランベの準備するんでぃ!



  いい加減な考察は時間の無駄じゃなイカ? 2010/12/06(Mon.) 01:46 

昨日、日本人では「無自覚で無節操な多神教」が最大多数、8割くらいかなと書いたあと、ふと思った。
多宗教で、多神教徒が最大多数といえばインド。インドはどうなってる?

インドの宗教別人口割合を調べてみたですよ。
2001年国勢調査によると、

ヒンドゥー教徒 80.5%
イスラム教徒 13.5%
キリスト教徒 2.3%
シーク教徒 1.9%
仏教徒 0.8%
ジャイナ教徒 0.4%
その他 0.7%     

最大多数が80.5%!
敬虔なヒンドゥー教徒が多いインドと比較するのはどうかと思うけど、もしかして割合だけは近いかも?

もしも、ですよ、もしも「無自覚で無節操な多神教の日本人」が80%前後だとしたら、ですよ、他の割合も近いかもしれない。

特定の宗教の信者は8.3%と仮定します。昔ながらの信仰を持つ、かつての最大多数派は、現在では10%弱と考えた場合、

特定の宗教の信者+昔ながらの信仰を持つ人=15〜18%。

インドのイスラム教徒とキリスト教徒の数を足した15.5%とほぼ同じか、少し多い。

私はどちらにも属さない。特定の信仰を持っていないけど、夫がクリスチャンだから、いろいろ考える「考える派」です。

「考える派」には、身近な人の死がきっかけになる層、オカルト傾倒から派生する層もあるだろう。あと、無宗教の葬儀や従来とは違う埋葬のために動く人たち。自分と家族の価値観・宗教観と向き合わなきゃいけないから、このカテゴリーに入れました。
最低3%はいる。いるってばよ!

本当の無宗教は、1%未満と見てます。
無宗教を貫くのは、家族との折り合いが難しい。
「自分は墓はいらない。家の墓は永代供養にする」で親が納得するのか。永代供養の費用は自分の銀行口座に準備してあるのか。
「うちは無宗教だから、クリスマスは関係ない」と子どもに何もしないでいられるのか。

人にどう思われても、家族に疎まれても、恨まれても、児童相談所に何を言われても、強い意志を持ち続け、死ぬまで無宗教を貫く。ガンになっても、脳梗塞で半身不随になっても、孤独を嘆かず、貫き通す。
よほど堅固な人格の持ち主でなきゃ無理ですね。







 
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