ポーランド政府は今年2月半ば、ロシアが侵攻したらウクライナ難民を受け入れる準備があると発表しました。
ポーランドはシリア難民をほとんど受け入れてない。
言語や習慣が近いウクライナ人なら受け入れるわけです。
要するに難民の選別です。
3月9日時点で、国外に退避したウクライナ人は200万人を超えました。
約120万人がポーランドに逃れています。
ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、モルドバ、ジョージア、アルメニアの「東方6カ国」は6か月以内なら簡単な手続きで就労が可能。
雇用後に労働許可を申請して雇用関係に切り替えることもできる。
ウクライナは出稼ぎ大国で、対GDP比ではフィリピンとほぼ同じ。
出稼ぎ先は以前はロシアが多かったけれど、2014年危機以降は減って、この数年は1位ポーランド、2位チェコ、3位イギリス。
コロナ前、ポーランドの平均年収はウクライナの約2倍です。
現在ポーランドに住むウクライナ人は100万人〜150万人。
ポーランドはEU加盟国なので、西欧への人材流出が著しい。
ウクライナ人を労働力として補ってきた。
プルス・ビズネス誌によると、新たに40万人〜50万人の雇用が可能だそうです。
ウクライナは通貨が下落して「安く学べる国」になり、外国人留学生がいます。
帰国するために近隣諸国に逃れていますが、人種差別が起きています。
日本でも報道されているし、アルジャジーラでは記事が何本もあります。
アルジャジーラはカタールのメディアだから、人種差別には敏感。
もともと人種差別が強めな国で、避難する近隣諸国は中東移民を嫌がるポーランドやハンガリー。
人種差別が起きないほうが不思議なのに、EUは「ロシアのプロパガンダ」と。
https://www.polskieradio.pl/395/7785/Artykul/2915123,EUs-Michel-says-Russia-behind-reports-of-racial-discrimination-at-PolishUkrainian-border
アフリカ連合が抗議した経緯があります。
アルジャジーラの記事で「国境で先に通されるのはウクライナ人の母親と子供、次がウクライナ人の高齢者。アフリカ人やアジア人は後回し」と読んだ。
「子どもや高齢者は体力がない。しかし若者でも体調を崩すことがあるため改善する」とでも言えばいい。
シリア難民のことは別として、コロナ禍の中で12万人も受け入れるのはものすごく大変。
よく頑張ってると思う。
だからこそ、ロシアのプロパガンダ云々言わないでほしかった。 |
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